炭酸泉

 

炭酸泉、正式名称は「二酸化酸素泉(単純二酸化酸素泉)」と言われ、二酸化酸素(炭酸ガス)が溶け込んだお湯のことです

 

 

温泉法においては、1リットル当たりに0.25g(250ppm)以上の炭酸ガスが溶け込んでいるものを「炭酸泉」と言い、1リットルのお湯に1g(1000ppm)以上の炭酸ガスが溶け込んでいる炭酸泉が特にヘッドスパには効果が高いといわれています。

 

 

ヨーロッパでは、古くから炭酸泉を健康維持や治療に利用してきたといわれています。

特に、ドイツの温泉療養地の「パートナムハイム」が有名で、炭酸泉の効能・効果を享受しようと世界各地から、毎年多くの人が炭酸泉浴に訪れています。その効果に健康保険が適用されるほどです。

 

 

では、そもそもなぜ炭酸泉がよいのでしょうか

 

 

その秘密は細かい気泡に含まれている高濃度の炭酸ガスにあります。

炭酸ガスは、皮膚から入り込むことのできる数少ない物質だと言われ、皮膚の表面についた炭酸ガスが体内に吸収され、毛細血管が開き血液の循環がよくなるのです

 

炭酸泉浴を行うことで皮膚に付着する炭酸ガスが増加し、中枢へ酸素不足の信号が送られることで血管拡張が促進され血流量の増加(1.5倍)を促します。

 

また自律神経系への作用や、ヘモグロビンの酸素解離促進作用も報告されています。

血液の循環がよくなることにより、動脈硬化や心臓病など循環器系疾患の症状が緩和されるほか、糖尿病や神経痛・リウマチの疼痛緩和、冷え性、高血圧、肩こりや血行障害の改善など、幅広い効能と結果がでています

 

 

そして炭酸泉は、医療や介護だけでなく健康や美容にも注目されています

 

 

炭酸泉は体感温度が2度ほど高くなるといわれ、少しぬるいと感じるくらいのお湯でも十分温まることができ、疲労回復や冷え性の改善に役立ちます。

 

また、炭酸泉の飲用は胃腸を刺激し腸の働きを活発にしたり利尿作用によるむくみの改善につながるといわれています。

今ではスポーツ選手などが水の代わりに炭酸水を摂取するケースも増えています

コンビニやスーパーで無糖の炭酸水飲料が入手できます。

 

炭酸泉は弱酸性ため肌への刺激が少なく引き締め効果があるといわれているため、スーパー銭湯やSPAなどにも数多く導入されています。炭酸風呂など試したことのある方も多いのではないでしょうか。

エステサロンでももちろん導入され、炭酸を飲みながら炭酸浴し炭酸パックを行うなどの炭酸フルコースなるメニューも登場。

 

 

いまでは、炭酸は美容や健康に欠かせないアイテムの1つなのです。

 

 

 

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